今年の新年度スタートに合わせて社名変更した上場会社は、14社ありました。会社の実態や海外で周知されている呼称を反映した、持ち株会社に移行に伴ったなどが多く見受けられます。ソニーはソニーグループに、楽天は楽天グループと変わりました。
ソニーは、その成長期はウォークマンに代表され、また、Xperiaは人気の携帯電話であることから、特に年齢が高い層には電気機器メーカーというイメージがありますが、現在は、複合エンターテインメント企業ともいうべき業態に変化しています。2020年3月期の部門別売上比率では、プレイステーション関連の売上高が23%、音楽・映画で22%となっています。今回の社名変更はこれを反映したものと思われます。
昨年4月から、楽天の100%子会社である楽天モバイルが、携帯電話の商用利用に参入しました。楽天の社名変更も、ネット通販だけでなく、将来は携帯電話事業も事業の核となるということを踏まえた会社変更なのではないでしょうか。