2010年から2021年までの約10年間に米国10年国債の金利上昇局面は、2010年10月~2021年2月、2013年5月~2013年9月(バーナンキショック)、2016年7月~2016年12月、2017年9月~2018年5月の4回ありました。
この4回の平均金利上昇期間は4ヶ月程度で、一番長かった金利上昇期間は、2017年からの9ヶ月間です。今回の金利上昇は、今年4月で8ヶ月となり、最長期間につぐ長期間です。
また、過去4回のなかで、一番金利上昇幅の大きかったのは、バーナンキショックと呼ばれる新興国株式から始まった世界株式の下落の発端となった2013年の金利上昇時です。そのとき米国10年国債の金利は、1.37%上昇しました。
今回の金利上昇は、2020年8月4日0.05%ボトムから2021年4月2日1.72%ピークまで1.67%上昇しており、過去の上昇幅と比較しても、今回の金利上昇局面はピークを打った感があります。
さらなる米国長期金利の上昇懸念が薄らいだことで、NADAQは、今年2月12日につけた高値14,095.47を再び目指す展開となっています。