2月の非製造業総合景況指数は55.3と市場予想を下回り、9カ月ぶりの低水準となりました。非製造業の景況感悪化は、米国を広範囲に襲った大寒波の影響で一時的なものと考えます。2日前に公表された2月の製造業総合景況感指数は60.8と、1月の58.7から上昇しています。
注目すべきは、新型コロナウィルス感染症の大流行に加えて、今回の大寒波の到来により、サプライチェーンが停滞したため、上昇傾向であった仕入れ価格がさらに上昇していることです。
金融市場では、インフレ懸念が加速され、インフレ指標である米国10年国債の利回りは、3月3日1.483%と、2月25日1.532%に再び近づいています。株価にとって、長期金利の上昇は、懸念材料です。長期金利は、中央銀行の金融政策では調整できず、市場で決まります。